2016年01月17日

Goblin - Tenebre

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僕がホラー映画ファンだということは一部の知り合いのみ知る事実ですが、その嗜好はサウンドトラックと大きく関係しています。もともとフィクションとしてのクリエイティビティを刺激されるジャンルだけに音楽も創造性豊かでありながら直情的に訴えかける分かり易さがあり、特に70年代のホラー映画はエクソシスト、オーメンに始まりキャリーやハロウィン等、名スコアが多い。そして、そのサントラの成功の好例として絶対外せないのがダリオ・アルジェント作品のサントラを手がけるイタリアンプログレの雄「Goblin」であります。
思えば15の頃から一貫して彼らのファンであり、彼らの主要アルバムもほぼ所有している筋金入りのファンですが、ダリオ・アルジェントの黄金期に於けるサントラアルバムに関してはとにかく名盤揃い。デビュー作「Profondo Rosso(サスペリアPART2)」が本国イタリアの音楽チャートで1位を独走し、サントラとしては異例の300万枚のセールスを記録しているのも驚きますが、まさしく映画音楽で成功したロックバンドと言えよう。
アルジェント映画に関わったどのアルバムも甲乙付けがたく、どれか1枚を選ぶのは非常に難しいのですが、特にクラブミュージックに与えた影響から絶対に外せないのが本作「Terebre(シャドー)
バンド自体はすでに分裂状態にあったためGoblin名義ではありませんが、主要メンバーがほぼ揃っていて実質Goblinのアルバムということで差し支えないでしょう。
彼らの音楽性は印象的なリフやメロディの反復を基調としたプログッレシブロックなのですが、このアルバムではKeyのClaudio Simonettiが大活躍で、なんとリズムマシンを大々的にフィーチャーしたディスコアルバムに仕上がっています。
特筆すべきところは、畑違いのそれっぽくした付け焼き刃の「ディスコ調」とかではなく、Giorgio Moroderにも匹敵するような本格的なサウンドプロダクション。メインテーマのLinn Drumにしても、FlashingのTR-808にしても、そのサウンドは紛う事なき一級のイタロディスコ。当時、イタリアのディスコで流行ったのも頷けます。メインテーマは言わずもがな、「Flashing」なんて今聴き返してみるとArthur Bakerばりの疾走感あふれるエレクトロビートに後半のTangerine Dreamのようなジャーマンプログレエッセンスが加わり、終始シビれまくり。そういえば、この曲がM.A.N.D.Y.のDJミックスに使われてて鳥肌を立てたのを今でも覚えてます。
ちなみに2000年あたりまでは知る人ぞ知るバンドだったんですがね。インターネットの普及とJusticeがメインテーマのボコーダーをサンプリングしたことによって、今ではすっかりメジャーになりましたね。
余談ですが、昔DJでこのメインテーマのRemixをかけた時に「ゴブリン最高!」と声を掛けられたことがあります。DJ中であまり話は出来ませんでしたが、あの時は嬉しかった。
あのとき声を掛けてくれた彼は今何処。もっとゆっくり語り合いたかったw


posted by HAAP at 16:07| Comment(0) | Music
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